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まじぷり -Wonder Cradle-

PurpleSoftware

Einschätzung

シナリオ=C|グラフィック=B|キャラ=B|音楽=B|総合評価=C

Überblick

はじめに

システムは少し見づらいですが過不足なし。音楽も悪くはないけど印象に残るというほどのものではありません。OPがフルアニメーションなのは高評価ですが、「はるのあしおと」「ToHeart2 XRATED」などの高品質のアニメを見てしまうと見劣りするのは仕方ないか。立絵にしてもCGにしても、全てについて可も不可もないという感じでしょうか。とりあえず、妹(本当は単なる従妹……ですらないんだけど)の未亜が可愛いのでOK。

シスコン全開で自他共に認める主人公というのは珍しいのでは?それが「ウザイ」と感じるか「いっそ清々しい」と感じるかで、だいぶこのゲームに対する印象も変わるような気がします。私は後者でしたが。

とりあえず、一言で言えば「妹ゲーム」でしょうw未亜が「お兄ちゃん」と言う回数がゲーム本編で997回。オープニングまでで70回以上言っているそうです。これだけ言われると、プレイしながら「あれ?俺ってお兄ちゃんだよな」と洗脳されそうになります。

では、攻略順にレビューを。

【白石 恵梨華】

さて、とりあえず金田まひるの声にひかれて恵梨華シナリオからプレイ開始。

……ううむ、カニだw

つよきす!でのインパクトがありすぎたのか、どうしてもカニにしか聞こえませんwまあ、それはそれで問題ありませんが。シナリオがどうこうという点については一切突っ込まないでいきましょう。だってこのゲーム、完全に萌えゲーだもの。なので、恵梨華に萌えられるかどうか、ということが重要なわけですが、萌えとか何だとか言う前に、

恵梨華エロ杉!!

いやもう、1人エッチで主人公の見てる前で果てるわ、赤く腫れ上がるほど弄るわ、ちょっとアナタ、エロすぎるよw恵梨華はこの一言に尽きるのではないか、と。中の人の演技力もさることながら、全体として単なるエロシナリオでしかないので、このエロさがいいという人ならば大満足でしょう。

【北島 空】

次はやはり、お姉ちゃん(いや、単にお隣に住んでる幼馴染でしかないんだけど)の空シナリオへ。

「まうぅ〜」「はう〜ん」が口癖の巨乳。属性からは微妙に外れているものの、恵梨華シナリオで出てきた「いつから隣に住んでるのか」「いつから店でバイトし始めたのか」などの謎があるので、恵梨華に比べて多少はシナリオ性にも期待できそうです。あと、立絵が最も可愛らしいのは空でしょう。(未亜除く)立絵ごとの微妙な崩れがなく、一貫していますから安心して見られますし。

ことあるごとに「おねえちゃん」であることを強調しようとするシナリオには、さすがに途中でいいからさっさと明かせやコラとも思いましたがまあ仕方ないっちゃ仕方ないですね。

で、それはそれとして、10月11日で雷が怖くて枕を抱えつつ部屋に入ってくる空っちが激しく可愛いわけですよ。シリアスなのについついモニタの前で萌えに悶えてしまったのも仕方ないっちゃ仕方ないですよ、だって男の子だもの<ぉ

恵梨果シナリオもそうだったけど、このゲーム日常会話がアホ過ぎる。詳細はプレイしてみればわかる……というか、こうしてテキストにするのも馬鹿らしくて私の指が拒絶するほどに。ライターも恐らく「俺、何でこんな文字打ってるんだろう」と仕事とプライベートの両立から始まって自己の存在意義に至るまで悩んでしまったに違いない。それでもこの空シナリオは全部が全部アホを貫いていたのでそれが救い……かなあ。空がどこかへ行ってしまうかも、というシリアスで深刻な事態なのに、暗く言葉少ない理由が「口内炎が酷くて」って。でもこういうおバカなノリは結構、いやかなり好きかも。シェリルなんて、おバカの代表?

で、終わってみれば。あれぇ?これってもしかして最後にやらなきゃいけなかったかなあ?シナリオそのものは、うーん……所詮はキャラ萌えゲーですからそれほど期待はしてなかったし当然の如くその「期待してなかった」期待に応えてくれる程度でしたが、それでもそのひっくいレベルにおいて一往魔法の核心に触れるものだったような気がするんだけど。気がする、って程度なところがシナリオの質の低さを如実にあらわしているってところには気がついても気がつかない振りをするのが大人の余裕ってやつですよ、皆さん?

主人公の過去っていうか前世にも関わりがあるし……ま、いっか。ここは空やシェリルみたいに軽〜くスルーしておきましょう。

【八重崎 歩】

さて、迷うわけです。

そう、ここまでのゲームでもそうでしたがっていうかいっつもそうなんですが、[メインシナリオに関係薄そう]→[おねいさんキャラ]→と攻略してくると結局ここで止まるわけでして。大体残るのは[義妹][メインヒロイン][幼馴染]。

んが!

今回は幼馴染がいないんですが、それを補って余りうるアルクがいる。金髪うさ耳ロリ不思議キャラなアルクか、それともメインヒロインの有里か……いやなんつーか、ここまでの有里の扱いが「ほんとにメインか?」ってくらいに酷い扱いだったのもので、早めに攻略しておかないと何だか罪悪感があるというか。

それでもやはり、メインヒロインは最後まで(義妹のぞく)とっておくのが正しい義妹萌えじゃありませんかっ?そうですよね?そうと言ってください、つか言え。……あー、さすがに恥ずかしくて「犬っ娘ワンワン萌え」とは言えませんでしたw

公式サイトにも書いてあったので、まあそうなんだろうなとは思いましたが、実際に絵で研究施設に住んでるとこを出されるとここまでの流れと相俟って激しく違和感がありますね。あ、全く関係ないんだけどこの中の人、声録る時に風邪でもひいてたんでしょうか。随分と鼻声な時とそうでない時の差が……

空シナリオでは妙に義妹が聞き分けいいなあと思ったけど、やはり相手が親友のアルクとなると微妙に違うようで。ちょっとだけでもその辺りの葛藤が描かれていたのはキャラゲーにしてはいい方かな。

っておい。何か素直になっていくアルクが反則的に萌えなんですが、どうしたらよかとですたい?<どこの人間だ

共通シナリオ部分で散々裸になって見せても平然として、挙句の果てには「おっぱい、ぷりんぷり〜ん」とかこっちが頭抱えたくなるような大馬鹿っぷりだったアルクが、キスひとつでうろたえて頬を染める有様はこれはもう……って、罠か、罠だったんだな!そうか、PurpleSoftware、侮り難しっ!しかしそうか、犬っ娘ワンワン……………………ダメだ、自分で打っててさすがにヘコむ。

仕切りなおして、しかしそうか、未亜が記憶を失っていることがアルクの父親の記録がすべて消え去っていること、それにアルクが魔法の国に跳んでしまってからアルクの記憶が未亜からすらも消えてしまっていることに関係してくるのか。やはりアルクシナリオが今のところ唯一まともなシナリオを組んで来てますねぇ。ただ、えらく中途半端なところでエンドロールになったのには多少面食らいましたがw

【明日葉 有里】

残るはメインの有里と犬っ娘ワンワ……それはもうええっちゅうに。義妹の未亜。
未亜が他のシナリオでも健気で不憫な感じがしたので、ここまできたら最後まで取っておこうと有里シナリオへ。

うーん、どうもこのゲーム、アルク以外のキャラが掴み辛いというか。いやまあ、萌えがあればそれでいいんですが。それと、この有里シナリオではここまで以上に主人公がおバカwあまりに突き抜けたおバカなので苦痛にはならないのが救いかなあ。 プラス、恵梨華でもそうでしたが文化祭がメインの出来事になるにも関わらずクラスメイトたちの台詞が全くないのはどうかと。立絵や声がないのは仕方ないとしても、テキストの台詞くらい出さないとやはり淋しいですね。
そのせいか、有里シナリオももっとちゃんとやればそれなりに核心に迫るものなんだからある程度のストーリーになったかも知れないのに、どこか薄っぺらい。いくらキャラゲーだとは言え、少々勿体無い気がしました。設定も有里はレスタの女王第一候補なんだから緊迫感も出せただろうし、キャラとしても美味しい位置にいるんだから。

体育の授業があると聞いて「今すぐやっちゃう?今すぐやっちゃう?」と言うおバカな有里にはそれなりに萌えたw
と同時に、おバカならおバカなりの愛嬌があるんだから、どうせならシナリオを完全に捨て切ってそっち方向で行った方が有里は生きるような気がしましたけどね。

しかし……唐突に結婚宣言はないだろ。

んー、このシナリオで一番いいのはアルクだなあ。鼻声にもなってないしw
でも結局のところ、シナリオそのものはやっぱりキャラゲー。レスタに行ってからはまだマシになったけれど、最後の最後、エンドロール直前に有里が真だけを日本に戻して自分はレスタに帰ると言った辺り。その前に同じ状況になった時も、真のヘタレっぷりというかテキストの酷さというか、あっさりと「バイバイ」と言わせるシナリオ、その苦しみやら悩みやらを全部かっ飛ばしてしまったようなテキストにガックリしたけど、それと同じ。ここもやっぱり勿体ない、と思うわけですよ。レスタに行ってからの流れがそれなりに良かっただけに、描き込みきれてない薄っぺらなテキストのせいで全てが台無しに。

誰だ、これ書いたの。

多分、プレイした人間は残らず、「いや、そこまでなんだったら、有里を無理にでも引き止めるとか何とかすりゃいいだろ」と思ったはずw
とは言え、キャラゲーにシナリオを期待する方が愚かなことはわかってはいるんですけどね、ええ、わかってはいるんですよ……でも、中途半端にシリアス含まれると気になっちゃうじゃないですか。

【姫川 未亜】

気を取り直して。最後の砦、期待の星、犬っ娘ワ……何だか切なくなってきたっす_| ̄|○

そんなわけで未亜です。その前に総評というかまとめというか、ここまでの感想を。

キャラ萌えゲーにシナリオを求めるな。

これをこの先の未亜プレイに備え、自分の中にも格言としておいておこうかと思いますです、ハイ。ではいってみましょう。

(10月1日から10月10日まで終了)
……なんだろう。なぜか未亜にそれほど萌えなくなっている。

(10月12日まで終了)
ううむ。何となくわかった。主人公があまりに「犬っ(以下略)萌え〜」とか言ってるから、プレイしてるこっちが逆に冷めるんだな。プレイヤーの心情を代弁したつもりなんだろうけど、逆効果っつーか。

(10月13日プレイ)
史上最大のラブレター作戦、前後編一気に放送(アルク命名)。おお、ここにきてようやく盛り上がってきた感じですよお兄さん?でもラブレター書いたのが未亜だったら普通気付かないかな。一緒に住んでるっつか兄妹なんだから筆跡なんてしょっちゅう見てるだろうし。
それにしても……これ、18禁だし。ということは自称18歳以上のガキども(土永さん談)なのに、初めてのソレが三ヶ月前ですかw
17歳でってのは流石に遅すぎるような気がしますが、まああくまでも【自称】18歳以上ですしねぇ。

ここでもやはりというか。 未亜シナリオなんだからアルクが出張ってくるのは当然なんですが。親友であるがゆえにw
アルクがいいですねー、いい仕事してますよ。その分他のキャラたちの存在感が薄れてるっていうかもはや存在意義すら失っている感じもしますけど。そして、桜先生がお兄ちゃんラブだったとは、意外な事実発覚。ていうかそれ、何かの伏線になってる……ってことはないな、絶対。
「らっき〜ウサちゃん大行進」その映画のタイトルも何かと思いますが、内容がウサギが大行進して村人を食べてくってw準備してないとこに不意打ちだったから、ちょっと笑った。
「ぶっちゃけ」とか「みたいなぁ」とか今言うのかなあ?最近イチオシの漫画、『勤しめ!仁岡先生』でも今江がそんな言葉遣いしてギャグにされてましたが。でも、頑張って言う未亜に萌えなので、よし!(そうか?)
前日にあれだけ揉めた末に「もう少し時間をくれ」と言っておきながら、その舌の根も乾かないうちにちょめちょめですか、そうですか。

エンディング。交通事故から救おうと魔法を発動する未亜、庇って倒れた真。山場でエンドロールに入るのは、まじぷりの仕様みたいですね。エピローグで目を覚ました真、と感動の場面のはずなんですが……「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん」連発でず〜〜っとやられるのでちょっと引きwそれでもまあ、ここまでずっと他ヒロインのシナリオで未亜が耐えてきたのを見てたし、未亜の萌え度が高いので許す!

Empfehlung

お勧め

妹キャラ+炉属性の方には超お勧め。シナリオ重視な人にとっては地雷以上の破壊力なのでやめておくのが無難です。

推奨攻略順

いやまあ、シナリオがないようなものなのでどういう順で攻略してもいいような気がしないでもないですが、敢えて言うなら、

有里→恵梨華→アルク→空→未亜

でしょうか。