fanfiction > ADZ > 魔法少女うーま
(管理人注)2009/02/07に掲示板に投稿されたものです。掲示板の閉鎖に伴い、HTML化しました。
ToHeart2 - 魔法少女うーま
書いたひと。ADZ
その日由真の前に唐突にその人がフリフリでヒラヒラな衣装を着て現れた。
「いえーい、みんなのアイドル新鋭気鋭萌えコンテンツ、まーりゃん参上♪」
「い、いきなりなんですか」
「おっと、今の俺は魔法の国から来た妖精さ。なやめる少女うーまに魔法を授けにやってきた。
ささ、魔女っ子になって世の皆様方を幸せにするのだっ!」
「うーま言うな。て、なんですかその時代遅れな設定は。魔女っ子て小学生限定だと思うし」
「きさまーっ! 世の魔法少女ファンを敵に回す発言をっ!
でもやっぱり十九歳でとかは無理あるよな。それにあれは魔法じゃなくて魔砲————」
「なんだかギリギリな発言禁止っ!」
「まあそれはさておき。将来どうしよう、自分に出来る事は何か?
そんな悩みに明け暮れセバスチャンの髪の毛でもむしりかねないうーまに、人を幸せにする手伝いなどはどうかと」
「うーま言うななんで親類の髪の毛むしらないとならないのよあんたは病院に行けー!」
「照れるなようーま。
とかく、一度でいいからこのステッキを手に取りフリフリヒラヒラ衣装を身に纏い、魔砲じゃなくて魔法を使ってみるのだ」
「いやです。大体そーいうのは河野貴明にでもやらせてください。きっとヒラヒラでフリフリな衣装似合うし」
「うむ。それはあちしも考えたのだが、衣装も似合うだろうし。だがしかし駄菓子菓子、たかりゃんはきっと魔法使いにはなれない」
「なんでですか」
「うむ。たかりゃん最近いくのんとラヴラヴだからのー。あれはもう時間の問題」
「何か問題でも? というか時間の問題って?」
「ほれあれだ。男は童○のまま30を過ぎると魔法が使えるように————」
「そーいう発言も禁止ーーーーーーーー!!」
「そんなわけだからうーまに頼むのだよ」
「だからどんなわけっ!? そのステッキからなにか禍々しい気配感じるしっ!?」
「なーに、俺より二つ上の先輩に魔法をかけてもらっただけのアイテムだから」
「その先輩って何者ーーーーっ! てあからさまにうちのお嬢様の事だーーーーーー!?」
「他にいねーしなw ちなみにー、うーまに渡しておくといったら嬉しそうにしてたからー。
このまま使ってくれなかったら、あの人きっと悲しむだろうなー」
「それはある意味脅迫だーーーーー! さ、最悪だわこの人っ!?」
「なんだかたかりゃんみたいな事いうねチミは。こんなにぷりちーでロリロリな先輩なのに何が不満なのかにゃ?」
「自分で言うな」
「まま。とかくマスコットでお供な妖精さんなあちしにまかせて、どどーんと変身してくれたまへ。あ、これが衣装な」
「とほほ……」
学校裏山の神社にて着替える由真。
「ほら、着替えたわよ。なにすればいいのよっ!」
「恥ずかしさに顔真っ赤にするうーまたん萌へ」
「黙れ」
「まあ、とにかくステッキを手に持ち、念じるのだ。まずは初級の火炎魔法だ。己を信じそして呪文を唱えよ。「ガーリックトースト」と三回」
「はいはい。なんつー呪文よそれは。ガーリックトースト、ガーリックトースト、ガーリックトースト……唱えたわよ」
「さあ、あの木の枝に向かって、炎をイメージするのだ」
「なんで私こんな事を……おじいちゃんごめん、私汚されたよ……汚されちゃったよ……」
「雑念が混じっとるのー。ホレもう一度」
「えぐえぐ……ガーリックトースト(中略) ステッキには何も起こらないわよ」(まあ元から信じちゃいないけどさ)
「違うぞうーま。魔法はステッキから出るわけではない」
「ならどこから出るのよ」
「魔法は尻から出る」
「死ね」
「ぬをっ!? なんというすばらしくも潰れたトマトになれと言わんばかりの頭部を狙ったフルスイングっ!
オラ、なんだかワクワクしてきたぞっ!」
「どこの戦闘民族出身者よっ!」
「どうもうーまはこの魔法がお気に召さないようなので別のものにしよう」
「だからうーま言うなっ!」
「ステッキを手に、目を閉じよ」
「スルー? スルーなのっ!」
「悪を滅ぼす意思を込めささやき、いのり……念じろっ!」
「……一往言うとおりにしてやるわよ」
「そして唱えるのだ、“ティル○ウェイト”とっ!! 全てを焼き払えーーーーーー!」
「まてこら」
「核融合を別次元でおこない破壊力だけをこちらの世界に発現させるクリーンな核攻撃になんの不満がっ!?」
「だからそーいうネタ禁止っ!」
「よーし、こうなったら使い魔召喚の儀式だっ! 上手い事人間召喚してガン○ールヴに」
「できるかっ!」
「えーと」
「ならばこれだっ!『我は放つ光の……」
「却下っ!」
「あの〜」
「おおっとかもりんではないか。いつからいたのかにゃ?」
「さ、笹森さんっ!? なんでここにっ!! こ、これは好きで着てるわけじゃなくて……」
「いいんよいいんよ。趣味は人それぞれだかんね」
「な、生暖かい目で納得するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「今日は裏山で不思議探ししてたんよ先輩」
「そうかそうか、精力的に活動しとるようでなによりだ。……おや? うーまが白く燃え尽きておるな」
燃え尽きた由真を赤い夕日が照らしていた。
着替え帰路に着く由真。その数歩前をまーりゃんが歩いている。
「……で、なんで私だったのかと問い詰めておきます」
「んー、なんというかな。うーましかいない、そう思ったのだよ」
「うーま言うな。私の何がそう思わせたんですか?」
「まぁなんだね。聞いた事はないかにゃ? 真面目な奴ほどからかい甲斐がある、と……」
「地獄に堕ちろぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
由真の受難の一日は、こうして終わった。
ADZの言い訳。
貴明やささら以外でまーりゃん先輩に遊ばれて面白そうなのは誰か?
と考えていたら出てきた小ネタ。
……由真ファンの人にごめんなさい。
しかし、何故に魔法少女なのでしょう。
いったいどこからわいて来たネタなのか私にもわからない……