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安息、そして動き出す世界

第五話

ジュンが宇宙軍本部に出頭した時、そこは既に戦場のような様相を呈していた。
情報部を中心に、まるで非常時のような雰囲気すら漂っている。

「艦長、こっちです!」
「ヤマオカ副長、君も呼ばれてたのか」
「はい、休暇中だったんですが。おかげで子供から散々文句を言われてしまいました」

そう言って肩をすくめたのは、戦艦アマリリスの副長を勤めているヤマオカ少佐だった。
確か、二児の父親であり、今度の休暇では家族旅行に行くのだと嬉しそうに話していたのを思い出した。

「それは気の毒だったね」
「まあ、軍務ですから」

顔を見合わせて苦笑する。

「それで、何故我々が呼ばれたのでしょうか? やはり、例の輸送船の件でしょうか?」
「多分そうだろうね。それ以外にローテーションをわざわざ崩すような事は起きてないし」

ジュンは連合宇宙軍上層部の信頼が厚い。
火星の後継者の乱に先立つ幽霊ロボット騒ぎの時も、統合軍が捉える事も出来なかったブラックサレナの存在を、極めて不鮮明であったとはいえ、画像に捉える事に成功しているし、平時における執務でも、ほぼ満点に近いような結果を出してくる。戦術指揮官としても、軍官僚としても、極めて高度にまとまった能力を有しているのである。それに加えて、名門アオイ家の嫡男である事から、政治的な事にも目が行き届く。上層部からすれば、極めて使い勝手のいい部下であろう。
そういうわけで、ジュンは何かと特別な任務に就けられる事が多かったのである。例えば、そう、表立って動けない事柄に手を出す時などに。
ジュンも、自分に関してはミスマル前総司令と親しかった事もあり、そういった『便利使い』される事は諦めている。が、それに巻き込まれる部下達には申し訳ないと考えていた。

「申し訳ないな、少佐。また貧乏くじを引かせてしまった」
「いえ、それだけ上層部の信頼の厚い上司を持ったという事ですから、悪い事ばかりじゃないでしょう」

笑いながらそう言うヤマオカに、ジュンも思わず苦笑する。
確かに、ジュンの下につけば出世コースに乗ったと言えない事もないのだ。もっとも、ヤマオカは生粋の艦隊畑の人間のようだから、ジュンが軍本部に勤務となった場合は配属部署が変わってしまうだろうが。
ヤマオカ本人も、それが分かっての冗談である。

「ま、貧乏くじかどうか、話を聞いてみましょう」
「そうだな。まずそれからか」

ジュンはヤマオカを従えると、総司令室に向かって歩き始めた。

「アオイ中佐、参りました」
「ヤマオカ少佐、参りました」
「入りたまえ」

ジュンとヤマオカがドアをくぐると、何やら書類を透かし見ているムネタケ総司令代行の姿が目に入った。

「……何をしておられるのですか?」
「いやぁ、私の老眼のせいで書いてある事を読み間違ったんじゃないかなぁと思って」

飄々ととぼけた事を言うムネタケに、ジュンは頭痛と悪い予感を禁じえなかった。
厄介事だと胸の内で断定する。
この初老の軍人はニコニコしている時が一番危険なのだと、これまでの経験から知り抜いていた。

「それで、小官らをお呼びになったのは、いかなるご用件でしょうか?」

だから、ヤマオカのこの台詞に頭を抱えたくなってしまった。
何故自分から罠に向かって飛び込むような真似をするのだと抗議の一つでもしたいのだが、彼の真面目な性格は知っているし、結局聞かされるわけだから意味が無い事だと分かってしまっている。
この辺りの理解力が、ジュンが『不幸』と言われる所以であろう。

「うん、まずはこの書類を見てもらえるかな?」

そう言って、先程透かし見ていた書類を差し出してくる。

「拝見します」

ジュンはそれを手に取ると、素早く目を通す。

「……我々が例の輸送船の件の捜査の主体になるのですか?」
「アオイ君にもそう見えるのなら、私が見間違ったって事もなさそうだねぇ」

冗談としてはいささか不謹慎かもしれないが、ムネタケがそう言いたくなるのも当然の事だろう。
なにしろ木連との和平以降、連合軍はまさに『冷や飯食い』を地で行くような扱いを受けてきたのだ。火星の後継者の反乱でも、統合軍が無様に敗北するまでは何一つ行動させてもらえなかったほどである。
それがいきなりの主役抜擢。
それほどまでに統合軍は信頼を無くしたという事か。最近巻き返しているネルガルの意向も反映しているのかもしれない。或いは、本能的に軍部の台頭を嫌う文民達の均衡策の一つかもしれないが。
何にしろ、政治と無関係の任務にはなりそうにないな、とジュンは結論付けた。

「そうそう。その前に、君達に昇進辞令が来てたんだった」
「昇進ですか?」
「うん。『火星の後継者の反乱鎮圧の功績を鑑み』らしいよ?」

三年前の功績で今更昇進など、胡散臭さが漂ってくる。

(……部下達には申し訳ないな)

ジュンは大きく溜息を吐いた。

「ちょっとユキナ、ボーっとしてるぐらいなら、夕飯の準備手伝ってよ」
「……は〜い」
「なぁに? 元気ないわねぇ」

危なげなく包丁を使いながらも、ミナトは背後にいるであろう妹分に注意を向けた。
『溌剌とした』という表現が相応しいと思われているユキナが、実はかなり繊細な性格の持ち主である事は、ミナトとユキナの親友であった少女しか知らない事であった。まあ、『友人以上彼氏未満』のジュン辺りも知っているかもしれないけれど、と思う。

(やっぱり、あの日から変なのよねぇ……)

『あの日』とは、ユキナが珍しく向こうから誘ってきたと言って、喜び勇んでデートに行った日の事である。
行きとは裏腹に妙に沈んだ様子で返ってきた為、ミナトはジュンと喧嘩でもしたのかと勘繰ったほどであった。
一応その事は本人の口から否定されているのだが……。

(やっぱりアオイ君と一度話さなきゃいけないかしらねぇ……)

自分の予定はそれほどタイトではないが、ジュンの方の予定はどうだろうか? まあ、彼の事だから、忙しいのではあろうが……。
そんな事を考えていると、

「それで何をすればいいの?」

とユキナが尋ねてきた。

「ここの野菜、全部切っといて。私、ちょっと電話してくるから」
「え〜、全部!? これ、結構な量があるよ?」
「お鍋だからそれくらい食べるわよ。文句を言わずにさっさと切る」
「は〜い……」

ユキナがぶつぶつ文句を言いながら、それでも言われた通りに野菜を切り始めたのを確認すると、電話の所に歩き始めた。

厄介な任務だと理性は囁く。また貧乏くじを引かされたと。
しかし、ジュンは高揚を抑えられなかった。
目の前の画面に映し出されているのは、遭難した輸送船の船外カメラの映像だった。
無論、軍用艦ではない為、さほど詳しいデータが得られるわけではない。
だが、一瞬。ほんの一瞬だけ、黒い影が映っている。
その姿は、アマテラスを落としたとされている黒い機動兵器のものより小さかった。
それでも。

「テンカワ、か……?」

それは期待。
かつて、ジュンが出会ったのと酷似した状況からの、何の裏付けもない儚い期待。
それにもかかわらず、ジュンの中ではそれが正しい事だと思えてならなかった。
ヤマオカ『中佐』を帰宅させた後、ジュンは一人で手元にある資料を眺めていた。はっきり言って、情報量が少なすぎて何の取っ掛かりも掴めそうにない。今の所は情報部の報告待ちといった所だろう。
大きく息をついて報告書の束を放り出した時、電子音が響いた。

『ああ、アオイ君、お久しぶり』
「ハルカさん?」

意外な人からの電話にいささか驚く。
だが、すぐにそう意外でもないかと考え直す。先日のユキナの帰っていった時の様子を考えれば、今まで何の連絡も来なかったのがいっそ不思議なほどだ。

「それで、ご用件は?」
『ちょっと聞きたい事があるのよ。明日、時間取れる?』
「明日、ですか……」

少し考える。
流石に勤務時間には抜け出せないし、昼休みぐらいしか空き時間はない。だが、そんな時間ではミナトの方が、職業柄、動きが取れないだろう。となると、夜しか時間は合わなくなるのだが——。

「一応勤務時間外の17時以降でしたら……ちょっと今立て込んでいるので呼び出しがかかるかもしれませんが、それでよろしければ」
『そうね、それで構わないわ。じゃあ、19時に宇宙軍本部に行くから、予定は空けておいてね』
「分かりました」

ではまた明日、と電話は切れた。
どうしたものかな、と考える。
正直、今は例の件以外の事に労力は割きたくない。
だが、ユキナの様子がおかしくなった原因は自分にあり、それに頬かむりするわけにもいくまい。

「正直に話すしかないか。それで別れさせられても……仕方ないな」

そう一人ごちて、思わず苦笑してしまった。
別れるなど、まるで恋人気取りではないか。自分ではそのつもりは無かったはずなのだが、どこかで認めてしまっていたのだろうか? 自分とユキナは恋仲だと。
いや、そうではない。
そうではないが、あの少女——とはもう言えないかもしれないが——と共に在るのは不快ではなかった。自分には出来ない、何に対しても真っ直ぐな姿勢を見ているのは楽しかった。その言葉の裏を気にする事無く、ただ素直に言葉を交わせるという、自分には望むべくも無い、儚い希望でしかなかったものが目の前に与えられていたのだ。それを嬉しく思わないなど——。

「……ああ、そうか」

腹の底から笑いの衝動が湧き起こる。

『自分は彼女をユリカの代わりにしていたのだ』

そう気付いた時、自分のあまりの薄汚さに吐き気がした。だが、それ以上に自分の滑稽さがおかしくて仕方がない。
結局、自分は何一つ愛してなどいなかった。それだけの事だったのか。ユリカでさえ、代わりが利くようなものとしてしか捉えていなかった。彼女の無邪気さ、或いは無頓着なところだけを求め、それ以外の何物も求めなかった。それは、幼少より叩き込まれた、政治的動物としての自分からの逃避を求めていただけではなかったか。

「なんて、無様」

それだけを呟くと、ジュンは全身の力を抜いた。

ああ、認めよう。
アオイ・ジュンは他人を愛した事などない。
愛していたと思っていたのは錯覚で、それは全て自分を楽にする為だけのものだった。
そう認めてしまえば、何を思い煩う事がある。
……過ちは清算されなければならない。

そう思い定めると、するべき事は決まってくる。
ジュンはペンを取ると、ユキナに宛てた手紙を書き始めた。

「出世してたのね、知らなかったわ」
「出世したというかなんというか……まあ、形の上ではそうなりますか」

宇宙軍本部内にある応接室の一つ。
その中で、そんな言葉を交わしながらも、ミナトは内心首を捻った。
目の前にいるアオイ・ジュンという青年の雰囲気が、彼女が知っているものとは異なっていたのだ。
それはまあ、変わらない人間などいないし、ミナト自身もここ二年ほど直接会っていなかったからそれほどおかしい現象ではないのだが、何か腑に落ちない。
だから、

「何か……変わったわね、あなた」

という言葉を漏らしてしまった。
その言葉に対して、ジュンは苦笑を返しただけだった。

「それで、お話というのは?」
「え? ああ、話ね。分かってるとは思うけど、ユキナの事よ。この前あなたと会ってから様子がおかしくなったんだけど、心当たりない?」

ミナトの中で疑念が膨れ上がっていく。
彼女が知るアオイ・ジュンという人物は、こうまで冷静な人物だっただろうか?
確かに優秀であり、冷静な判断力の持ち主ではあったと思う。しかし、それは仕事面に関してだけで、プライベートでは純朴すぎるほどの反応を示していたのだ。それが。

「心当たりはあります。全面的に僕が悪いんです」
「良ければ聞かせてくれる? ……いえ、飾るのはやめるわ。ユキナに何をしたか話しなさい」
「分かりました」

ミナトが険悪な様子になっても、ジュンは眉一筋動かさずに話し始めた。
話が進むにつれ、ミナトの様子から険悪なものは消えていき、どちらかと言えば、呆れた様子に変わっていった。

「—— つまり、あなたは恋とか愛とかいうものが理解できないというわけ? それがどんなものか知りたかったから、この前は形だけは作ってみた、そういう事?」
「そうです」

端的なジュンの返答に、ミナトは頭痛を堪えるような表情になった。

「あのねぇ、アオイ君」
「ユキナちゃんには大変迷惑をかけたと思っております。僕のせいで余計な時間を費やさせてしまった。今後は会う事は控えますので、枉げてお許し下さい」

そう言う青年の顔には真摯さが溢れんばかりであり、本気で言っているのは明らかだった。

「って、ちょっと待って」
(どうしてそこまで話が飛ぶのよ)

こころなしかこめかみがうずき始め、綺麗に整えられた爪先で抑える。
この青年は頭がいいはずなのに、いや、だからこそこうも結論が飛ぶのか。なんにせよ、いきなりそれではユキナも納得はしないだろう。

「別に別れさせようと思って来たんじゃないんだけど」
「彼女が僕に望んでいる —— と自惚れても良ければ、ですが —— ものを僕は返す事が出来ません。それが分かった以上、僕に付き合う事は時間の浪費でしかありません」

そう言いながら、手渡してきたのは一通の封書。別れる理由とこれまで時間を浪費させた事への詫びが書いてあるという。

「本来なら自分の口で言うべきなのですが、僕は任務で身動きがとれなくなります。連絡もつかなくなると思いますので、無作法ながら、こういう形で失礼させていただきたい」

……ミナトの口から溜息が漏れた。
目の前の青年の生真面目さは知っていた。だが、ここまでの頑固さを持っていたとは思いもよらなかった。

(私じゃ何も言えないわね……)

当事者でもない自分が口を挟める事ではない。彼自身が決めた以上、その決断は尊重されるべきなのだ。
それを覆せるのは、やはり当事者であるユキナだけだろう。
だから、黙ってその封書を受け取った。

「これでご用件はお済みでしょうか?」
「そうね。用は済んだわ」
「では、これで」
「待って」

席を立とうとするジュンを一度だけ呼び止める。

「何か、まだ?」
「あなた、恋とか愛とかが理解できないと言っていたわね」
「……はい」
「感情やそれによって生じる行動を理屈や理性で割り切ろうなんてナンセンスよ。それだけは忠告しておくわ」

戸惑ったような表情のジュンを残して今度こそ席を立つ。
傍観者としての自分が与えられる助言はここまでだ。これ以上の手出しが許されるのは、現時点ではユキナだけだろう。そのユキナも、ジュンから別れを切り出されてそこまでやれるかどうか。

「……ま、できなければ、それまでの関係だったという事だけど」

求められれば助言はしよう。手助けも、ある程度ならしてやれる。
だが、最終的には全て自分で決める事だ。
ミナトは、可愛い妹分だからと言って、甘やかす気は毛頭なかった。
まあ、別れた時の愚痴ぐらいには付き合ってやっても構わないが。
そんな事を思いながら、ミナトは家路を辿り始めた。

「ナンセンス、か……」

ミナトの言葉は、ジュンの心に思いがけぬ程の衝撃を与えていた。
確かにそうなのかもしれない。だが、自分は他のやり方など知らない。であるならば、やはり自分はユキナには相応しくなかったという事だろう。
そう結論付けた。そのはずなのに、胸のどこかに穴が開いたような空虚さを感じる。
そんな事はないと、ジュンは己に言い聞かせた。
これまでがおかしかったのだ。アオイ・ジュンは、元のように、ミスマル・ユリカと出会う前の姿に戻っただけだ。
それが、本来彼が求められていた姿のはずで。

「何かが足りないなんて……そんな事は、絶対に、ない」

その言葉は、ジュン本人でさえ信じる事が出来ないほど弱々しいものだった……。

Martian Successors
NADESICO

Vita di tutti i giorni di riposo e, dopo quel mondo.05

あとがき

どうも、信周でございます。
何か、書けば書くほど迷走していく拙作……私にも安息をくれ、タイトルに偽りありと自分自身をJAROあたりに訴えたくなってきた今日この頃。
もう口にするのも飽きてきたテンポの悪さ……救いがたい(涙)。
や〜っぱ、ジュンを出したのがまずかったかなぁと反省しております。
事前の掘り下げが足りなかったせいか、書いているとジュンに関しての理解が足りないと感じます。それを補うために、ただ漫然と長くなっていく描写……読んでる人もつまらないよなぁ、特に今回は。今度こそ話が進むと思っておられた方、ごめんなさい(平伏)。
ジュン君、いつになったら浮上してくれるんでしょう? 自分から底なし沼にはまり込んでいく図が浮かび、頭を抱えております。
もはや当初のプロットは崩壊し、かろうじて基本線だけが残っているという有様(涙)。本当にラストまで持っていけるのか、自分……?(汗)
ますます見通しがつかなくなりつつある拙作、次回の更新はいつになるか……ああ、ルリが書きたい……(涙)。
では、また。

from らいる
信周さんから、『安息〜そして動き出す世界』の第五話をご投稿頂きました。

まず一言。

ジュンがメインのSS(違)で、どうしてこんなに面白いんだろう??

今回は完全にジュンの独壇場でしたが、ジュンを中心とした文章でここまで面白いものと言うのは、他に例を見ないのではないでしょうか。
ユリカの影で隠れがちだったキャラを、ここまで魅力的に且つ本編での彼を壊さないで内面までを深く掘り下げることができるのは、信周さんの洞察力と圧倒的な表現力の成せるわざなんでしょうね。

連載を頂いてからずっと思ってきたことですが、安易な表現でその場を誤魔化さない筆力、そしてそれを支える二次創作ではあり得ないほどの語彙力、どちらも欠けまくっている私は、ただただ唖然とするばかりです。

さて。
ジュンがユキナをそう思っていたとは……。
それもあるのですが、今回とても魅力的に感じたのは、ミナトさんの態度でした。
多くのSSで(らいるもですが)人の恋路に口を挟む単なるお節介と化している彼女ですが、同じく顔を突っ込みながらも、このミナトさんは心得るべきことをきちんと心得ている感じがしました。
ルリのため、とか言いながらも妙に軽く、余計なお世話を焼く。私はこれまで見たどのSSでも、彼女のことを無責任な姉気取りのいけ好かない女、としか感じませんでした(Monochromeのミナトもそう思いながら書いてました)が、その見解を改めさせてくれる、魅力的なミナトさんを初めて見ました。
アキトとルリが主人公(のはず……ですよね、信周さん?)のSSですが、ジュンとユキナが第四話までで彼らに劣らない輝きを放ってくれましたし、今回は更にミナトさんまで。

言い古されていますが、読者に主役ではなく脇役の印象を強く残させること、が一流の作品であり作家である。
納得、です。

その信周さんに、
>ただ漫然と長くなっていく描写
……がくり。

ああ言っておられますし、次回こそはルリが拝めるんでしょうか?(笑
次回にご期待ください。

ああ……≪あとがき≫より長い感想って、どうなんだろう……(汗