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さよならを教えて〜comment te dire adieu〜

CRAFT WORK

Einschätzung

シナリオ=C|グラフィック=D|キャラ=D|音楽=E|総合評価=E

Überblick

はじめに

どこかでちょっと絵を見た、というだけで購入すると痛い目に会うゲーム。システムは極悪。タイトル表示までがうざかったりセーブポイントが少なすぎたり右クリックで戻れなかったりバックログがなかったり以下略。音楽と絵はシナリオや雰囲気に非常に合っていましたが、それとてとても良かったとは言えませんし、そもそもシナリオがアレですしね……。

登場人物を限界まで削りきって、それ以外のキャラクターは一切登場しない。毎日が放課後から始まる。なので絵は全部夕焼けに染まった暗い赤の世界。

割り切って徹底させたところは素直に感心しますね。世界を作るためにここまでスマートにしてしまうのは、勇気がいると思いますし。

自分をしっかり持て

とりあえず以下の人はプレイしないでください。

①小学生から大学生である、②陵辱願望がある、③常に何かに不満を感じている、④もう死にたい、⑤世界のすべては俺のもの

言ってみれば、「醒めた目で現実を見ている社会人」以外の人はプレイを控えた方が無難ってことですね。

狂っているという観点から言えばシナリオ(テキスト)は非常に良く出来ています。もちろんこれは文章力の問題ではなく、「いかに狂ったテキストを書けるか」という点において、ですが。ですので、「狂ってる」という評価があれば満点だったと思われます。

そりゃあんまりだよ

何しろ救われません。主人公もプレイヤーも。途中までは、「よくある基地外ものか」と思っていました。4日目か5日目くらいでおおよそ「ふむ、精神病患者だな」と思えるんですが、幾らなんでも主人公が学校で(って、それ以外の場所なんて、裏の雑木林くらいですけど)出会う女の子たちが、カラス・人形・ホルマリン漬け・猫だとは思わなかったよorz

唯一の人間、つまり同じ精神病院に入院している重度の鬱病患者である巣鴨睦月シナリオで、主人公が「大学病院」を認識していることから、何とかハッピーエンドに辿り着けそうな予感……がしても、

「あんた、まさか……治ったのかい?」
「何を言ってるんですか、さあ早く検診を始めましょう。患者さんが待ってます!」
「……え?」
こうして、今日も退屈なインターンとしての一日が始まる……

これですからねぇ……。ネタとしてはありふれてるし、テキストもそれなり。1人をクリアするとその段階でカラクリは全て説かれてしまう。早々に設定の種明しはできてしまうけれど、最後の最後でやってくれる、そんなゲームです。陵辱はもちろん、何て言えばいいんだろう、ほんとに子猫サイズの大きさのまひるを犯したりするグラフィックは相当にグロイものまで含んでますので、その辺も注意が必要です。

Empfehlung

お勧め

誰にもお勧めできませんwまあ、ほんとの意味で大人の人間になら、いいのかも知れませんが、「ほんとうの意味での大人」はギャルゲなんてやりません。

推奨攻略順

……どうなんでしょう?ぶっちゃけ、睦月と上野こよりをクリアすれば、後はやらなくてもいいような気がしないでもないんですが。あまり拘らなくてもいいと思います。