シナリオ=C|グラフィック=B|キャラ=B|音楽=B|総合評価=B
主題歌が気に入ったのでプレイを決定した作品。絵はきれいですし、秋の雰囲気が全体を通じて徹底されているのは好印象でした。音楽もピアノ曲が多くて、これも作品の雰囲気にはぴったり。非アクティブ時に動かないってのは難点。
共通のシナリオとしては、「絵を描けなくなった主人公が、周囲の人たちとの接触の中で描けるようになっていく」というもの。でも、正直な話、
「そうか?」
としか言えません。どうして描けないのか、描けるようになるまでの主人公の心情変化なんかのテキスト量が圧倒的に少なくて、「ちょ、マテ。いいのかそれで?いいのか?」ってくらいに唐突に描けるようになったりするし。あと、昼食や放課後での分岐後の展開に変化なさすぎ。毎日同じ会話が繰り返されるのはちょっとうんざりかな。
とは言え、難易度は基本的にほとんど無いと言っていいくらい簡単だし、セーブ数も十分。絵のきれいさなどもあって、マイナスをひっくり返してくれますから、買って損しないとは思います。
もうね、これに限りますよ。やはり最高なのは恋。パツキン属性に妹属性、大体何でもできるけど料理はダメ、ツンデレ属性まで備えていればこれはもう無敵なんじゃないか、と。キャラ紹介でピーンときたので、最後まで(藍は恋クリアが条件だから仕方ないとして)とっておきましたが、大正解でしたね。他のルートに比べても日数、ルートに入ってからの長さ、エティシーンの量(っつっても1回多いだけw)からもこのゲームでは恋がメインであることは間違いなしです。
次によかったのが、天然幼馴染キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!な、天音。何と言うか癒されますですよ。天然ボケな幼馴染、そんでもって純粋な天音シナリオはどちらかというと癒されるためにやるシナリオって感じですね。最初から主人公に行為、もとい好意を持ってますからそれほどワクテカ(0゚・∀・)な展開は期待できません。他のキャラを攻略していても常に出番が多いのは天音ですし、23日でやっぱり主人公のために神社にお参りしていることがわかるともう……「ごめん天音」としか思えなくなります。SHUFFLE!でも楓か亜沙先輩が好きだし……やはりこういうキャラはいいです。
で、それ以外のキャラはあまり印象に残らないというか……百合奈のEDは幸せ感が目一杯漂っててよかったですが、そこまでがひたすら「呪い」ですしねぇ……柚子は正直うざかったし。悠は後の方でやったせいか、展開が読めましたし藍は恋のおまけシナリオっぽさが強烈で独自のテキストが少なすぎ。
正統派幼馴染に萌える人、ツンデレ属性な人にお勧め。Canvasは天音と恋のゲームですから。
まず恋に萌え、随所に表れる天音の気持ちにじりじりしながら待って、最後に天音をクリアして幼馴染マンセーになるのがよろしいかと。
恋→柚子→百合奈→悠→天音→藍