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CROSS†CHANNEL

flyingshine

Einschätzung

シナリオ=A|グラフィック=B|キャラ=A|音楽=C|総合評価=B

Überblick

はじめに

総合評価でBをつけましたが、限りなくAに近いです。納得いきましたけど、どうしても自分的にはハッピーエンドではなかったというだけでBになりました。

システム的に不満が残るのは制作年を考えれば仕方ないことでしょうね。そうは言ってもディスクレス起動どころか常にCDから起動しなければならないことが面倒だったのと、キーボードでのスキップがCtrlじゃなくてスペース(だと気付く頃にはもう終盤だったw)のはわかりにくかったかな。音楽はそれなり、とは言えどれもゲームの雰囲気には非常に合っていますし、ED曲「CROSSING」とタイトル画面で流れる「Crisscross」は特に良かったです。

シナリオ

普通の学園モノかと思ってプレイ。途中で、おや?と。「適応係数」ってなに?疑問点がちらほらと出てくるものの、流れそのものは普通の学園モノ。何となくプレイを続けていき、なかなかオープニングにならないなあという頃、遂に放送が始まり、「あれ?もう終り……ってことはないよね」と思ったところで、

「こちら群青学院放送部。生きている人、いますか」

……は?

やられました。こんな流れは反則です、これで続きをプレイしない人間がいたら見てみたいものです。誰かを攻略、というのではなく様々な選択肢を選びつつも周回を重ね、少しずつ疑問が明らかにされていきます。群青学院、適応係数、絶滅した生物、祠、七香、同じシーンを何度も繰り返さなければならないのは苦痛ですが、明かされていく疑問への期待で相殺。

人に適応できない壊れた子供たちが集められる学院、「個」でなければならない、彼ら。

AとBの世界、シナリオによっては次々と殺されていく七人。

一度始めると止められない魔力のあるシナリオでした。ただ、主人公の太一が超絶セクハラ魔王であることと、かなり壊れたヒロインたちですので人を選ぶゲームでしょうね。

エンディング

納得できるけど気に入らなかった。この、「CROSS†CHANNEL」としては正しいエンディングだと思いましたが、とてもじゃないけどハッピーエンドとは言えません。で、ネタばれ反転。

ひとりずつ元の世界に還していく太一。最後に残った曜子まで返し、残ったのは七香と太一だけ、動物も昆虫すらもいない世界に1人きり。そして誰もいない、何もない世界でアンテナを組み立て1人だけの部活を続ける。「個」であることが自分の望み。そして組み上がったアンテナを使ってたった1人の部活を、聞く人もいない世界で始める。

「こちら群青学院放送部。生きている人、いますか」

異なる世界であるはずの、元の世界に届く太一の放送。それを耳にした放送部員たちの、それぞれのその後。そして「黒須ちゃん、寝る」。眠る太一の傍で、気付かれないとわかりつつも彼を見守り「バイバイ」と別れていく放送部員。

ゲームに相応しいエンディングではあった。太一は「個」で完結できるモノであるわけで……納得はできます、でも、こんなエンディングは嫌です。

Empfehlung

お勧め

壊れた人、壊れたい人、自殺願望な人、現実に疲れた人、世界に絶望している人にはお勧め、なのかなあ……今の自分や環境でもマシなんだ、と少しは前向きになれるのでは。

推奨攻略順

ありませんw選択肢を間違えるとエンドレスでぐるぐる回るので注意。攻略サイト必須です。