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ああっお嬢様っ

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Einschätzung

シナリオ=D|グラフィック=C|キャラ=D|音楽=C|総合評価=D

Überblick

はじめに

いやこれ、売る気ないだろwww

色んなものを色んなとこからパクってきてくっつけてみた、としか思えない。

借金取りに追われて流され、肩代わりをしてもらって執事になるという、18禁ハヤテのごとくです、要するに。
OPの音が異様に軽く、手抜きの打ち込みっぽさがありますが、BGM自体は設定にあった曲です。グラフィックの方は、顔がやけに浮いていると感じる立ち絵あり、またテキストとの整合について微妙に違和感を感じる部分も少し。セーブポイントの数、非アクティブ時動作などシステム面の不足はありません。

主人公のヘタレ度はキャラ毎にだいぶ異なります。あとは、イベント絵で見る限り主人公が小学生か中学生くらいに見えるってのは気になりますね。

ライターが手を抜きすぎ

とにかく短い。普通ならくっついた後にひと山ありますが、このゲームではくっついてやることやったら即エンディング。そこまでも結構短いです。

キャラクターは割と色々なのを揃えている分だけ、もうちょっと考えてシナリオ作ればなあ、と思うところも多いですね。主人公が執事であるのに、そのための努力をしていませんし、お嬢様にしてもお嬢様なりの苦労などがちゃんと描かれてません。
そのため、お嬢様は単なる我侭にしか見えないし、主人公も努力もしないで文句ばかりの腑抜けに見えてしまうという、何ともツライ出来になってしまっています。
苦労してるとか努力して、だとかテキストで書かれるところもありますが、肝心の努力したり苦労したりというシーンが描かれていないので、「言葉でだけいきなり言われても」という気分。ここは完全にライターの手抜きですね。多分、テキスト量はもの凄く少ないと思います。

特に、美弥子シナリオでの主人公の我侭度、マリーシナリオでのテキストの適当度、由香利シナリオは全体的に、ライターが手を抜きすぎてプレイしている側はまったく納得できないくらいのレベルになってしまっています。

須美と沙紀

そんな中で、良かったのは須美と沙紀の2人。自閉症気味の須美に対してどこまでも真面目に向かい合い、慌てず付き合っていこうとする主人公はいい感じです。ただ、これもやはり「執事としての仕事はきちんとこなした上で」と宣言する割には、仕事をきちんとやっているようには見えません。手抜きはして欲しくなかったですねぇ。

「本当に欲しいのはコンビニの十円チョコよ」

という庶民派お嬢様、沙紀シナリオでも事を性急にせず、お嬢様の我侭を無条件に聞くわけでもなく、と言って独善に陥るわけでもない主人公が見られますが、執事としての仕事に真面目に取り組まないのは同じ。シナリオそのものはいいだけに、そういう面での手抜きが惜しまれます。
沙紀のツンデレっぷりはなかなか正統派ツンデレっぽくて良かったです。

沙紀シナリオである、テーブルマナーって本当なんですかね?上品な店で食事なんかしたことないからよくわからないですがw

注意事項

由香利は真性サディスト、主人公を縛ったりします。また、美弥子では死亡エンドもあるので注意。おまけシナリオの沙紀では触手がありますので、属性のない人はこちらも注意が必要ですね。それ以外はハッピーエンドでそれほど問題のあるエンディングなどはありません。

Empfehlung

お勧め

お嬢様と執事、である必然性はありませんでした。そっちを期待していると肩透かしを食らう可能性があります。学園島という舞台で、学校にも通うとは言え、学園物とも言えません。かと言って萌え系かと言われるとそうでもなく、なかなか難しいです。

とにかく時間がない、って人にはまあ、お勧めできるかも知れませんね。後は、個性も主体性もなく、努力もしないで文句だけ立派な主人公でも大丈夫という人であれば。

推奨攻略順

シナリオの出来がいい順番に並べると、
【沙紀】>【須美】>>>【香織】>>>超えられない壁>>>【美弥子】>【マリー】>【由香利】
ですので、初っ端からやる気をなくすことを避けるために、

【香織】→【由香利】→【美弥子】→【マリー】→【須美】→【沙紀】

という、嫌いな料理を好きな料理で挟んで食べてみました、という感じでどうでしょうか。香織が幼馴染で主人公の主になるわけですから、そういう過去に関わる幼馴染は最後の方が……という心配もあるかも知れませんけど、沙紀と須美、特に沙紀シナリオでの方が香織自身のシナリオよりも香織が生きていますので、大丈夫です。