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Clover Point

bn_cloverpoint.jpg

Einschätzung

シナリオ=B|グラフィック=A|キャラ=B|音楽=B|総合評価=B

Überblick

はじめに

夜々ゲーです。

……こほん。

えー、解散してしまった、Meteorの遺作。旧スタッフはCometという新ブランドを立ち上げてますので、その第一作が楽しみですね。というわけですので、今回↑のバナーはどこぞで拾ってきたもの(いいのか)、リンク先はDependSpace様の特設サイトです。や、他に方法がなかったもので……。

システム周りや音楽など

快適。ディスクレス起動可、設定により非アクティブ時の動作だけでなく音なども流すかどうか自分で決めることができます。文字色や音声のキャラ毎の細かい設定、確認ダイアログの表示、メッセージ速度など、すべてが細かく設定できます。

音楽はOPが「みとせのりこ」さんというだけで、一聴の価値あり。ムービーも良いです。絵もきれいだし、鑑賞モードには立ち絵つき。言うことありませんね。

セーブは8×10の80箇所。後述する理由により、シナリオの切れ目くらいしかセーブする必要がありませんので十分です。サムネイル+メモを編集できますから、後からこのシーンをもう一度見たいって時にも非常に便利。

あ、あと微妙にいいなこれ、と思ったのはメッセージウィンドウの色で透過スライダを一番左に持っていくと、完全にウィンドウ背景がなくなってゲーム画面下部にメッセージだけが見える、てとこですね。なんか新鮮だった。

でも、アプリケーションウィンドウのメニューとゲーム内の、ほぼ同じメニューが上下に2つあるのは何か意味でもあるんでしょうか?

舞台と登場人物

いやあ。久しぶりにゲームをするもので。何かこう、色々と書きたくなっちゃいますよね。
主人公は天川祐真、市立の一貫校で寮まであるという、リアルなんだかファンタジィなんだかわからない設定の学園5年生。つまり高n……そういうお年頃。
幼い頃に両親に死に別れ、施設に入っていたが里親に引き取られ。その際に月音と幼馴染な関係になる。里親の海外赴任をきっかけに入寮。体が強くはなかったようですが、月音に鍛えられ今でもランニングだけはしっかり続けているせいで健脚が自慢。ただ、この設定はあまり活かされていません。成績は中の上くらい、これと言った取り得がなく寮生の得意分野を考えて仕事を割り振っていったら「祐真だけは何も取り得がなかった」と仕事を割り当てられないくらいに平凡なキャラ。

男のサブキャラには寮の先輩で怪しげな軟派、桜井先輩と自称親友のぐるぐる眼鏡の潔癖症・恋路橋渉などがいます。立ち絵のない片岡でも声はあったりと、割と色んなところで頑張ってるな〜って感じが好印象なゲームですね。

ヒロイン達は5人。金髪ツインテールで素っ気無いツンデレ期待大な小鳥遊夜々、幼馴染キャラかっ?!(<興奮しすぎです)というか誰かに似てると思ったら「ぶらばん!」の妙か!な稲森真星、そしてこっちがほんとの幼馴染・いっこ年上でしっかり者の柏木月音(『ロザリオとバンパイア』を知ってるとどうしても「つくね」と読んでしまう)、髪が黒かったら黄薔薇のつぼみです、な日向美緒里、不思議ちゃんできょぬー、名前がカタカナってのが違和感ありまくりなシロツメ。
……ていうかキャラ紹介だけで属性丸出しですね。

寮生が中心になって演じる劇の、空いている役柄を埋めることを月音に命じられ、奔走する中でヒロインたちと出会って……という舞台です。さて、ここから先は共通ルート、攻略キャラとレビューしていきます。

共通ルート

まあ、真っ先にですね。

夜々かわいくね?

と、我ながら人格を疑いたくなるような(激しく今更)感想を抱いてしまったということは言っておきたいと思……否、言わねばなるまい。残念ながらツンデレではありませんでしたが、それを帳消しにして余りあるほどの可愛らしさ。
見た目的にはダントツで美緒里を一押ししたいところなのですが、プレイしたらそんな第一印象はどこかに飛んで行きます。

共通ルートはギャグも私には合ってた感じでしたねぇ。テンパった真星の演技に月音が突っ込みを入れるシーンなんて、笑いました。
ちょっと気になるとすれば、役者を探すのに時間掛けすぎってことでしょうか。残り10日過ぎて、しかも幻の台本とまで言われてる劇の主役級を選び出すのに、随分とのんびりしてるなあ、と。
さっくり決めてしまうと物語的に詰まらないってのはわかるような気もするんですけど、かといって他の役者は相当に稽古を積んでる、その辺の描写は割りとしっかり書かれていただけに、今から役者選び出して演劇って成立するのかなあ、とちょっとだけ思いました。

それよりも。

ちょwww恋路橋、おまっwww

な展開が素晴らしい。どこか「はぴねす!」の準を思い出させる展開ですが。空いてる役柄4人分にヒロインを当て嵌めると1人不足するわけで。一体、誰が……と思っていたらこの展開かよw

そんなわけで、共通ルートは演劇に向けて頑張る中で、それぞれが親密度を増していくということが中心です。ですから、個別ルートに入るまでで幼馴染である月音は最初から仲が良くて当然なんですけども、他のヒロイン達ともある程度の仲にまでなっています。演劇の人集め、ってのを各ヒロインとの交流のための共通ルートで巧く使ったな、という感じですね。
驚きなのは選択肢が1箇所しかないこと。
出演者探し→演劇の練習→劇本番→期末試験→打ち上げ→【選択肢】、この流れの中でたった一箇所だけです。クリスマス・パーティの準備で誰を手伝うか、その選択肢だけであとはもう個別ルート一直線。ゲーム性を求める人には物足りないでしょうけれど、シナリオと萌えしか求めてない私みたいなのにとっては非常に嬉しい。

ここまでで相当ヒロイン達にやられてしまい、いったいどの順番で攻略すりゃいいんだー、となりますが、相変わらず妹キャラな夜々は最後のお楽しみ( <ぶっちゃけすぎです)って方向で。本来なら幼馴染も後半ですが、今回はおねいさんキャラなので月音から行っておきます。以下、攻略順にキャラ別ルート。

柏木 月音

完璧超人な月音。主人公である祐真とは幼馴染。これだけだったらタマ姉ですが。
父親が画家であるせいもあってか、絵が好きで毎日描いていたのにある時を境に突然止めてしまった。その理由は祐真にもわからず、恐らくその「絵を描かなくなった」理由が月音ルートの核になると思われ……たんですが、なかなか核心に迫りませんねー。
このルートでは桜井先輩がなかなか良い味を出してました。変態で洋物DVD好きな色男ってだけだったはずなのに、月音と祐真のことを真剣に考えている言動が(冷やかしなどを含みながらも)時折出てきて、この男、ただの変態じゃありません。最後の最後でもきっちりやってくれましたし。このルートの主人公は桜井先輩ですね。

全体としては重苦しくもあり軽くもあり。それが交互にやってくるので、いったいどこが山場なんだかよくわからなくなるというきらいはありましたが、まあ、良かったです。……途中から桜井先輩以外が全く出てこなくなったのはどうかと思いましたけどね。

つーか、まじで個別ルートに入ってから、特に年末以降は夜々が2回に恋路橋が1回、美緒里に至っては1回も見てませんが……。

稲森 真星

最初から微妙にぎこちない祐真と真星。どうやら1年で同じクラスだった時はもっとフレンドリーだったようですが、ちょっとした事件があって。それから疎遠になったまま5年で再び同じクラスになったらもう昔みたいな関係にはなれなかった、と。
キャラ的には素晴らしいですねぇ。天然でちょっとドジで親衛隊がついているくらいなのに傲慢ではなくて。料理の腕は完全崩壊。

「今日はナスとトマトのチーズ焼きと、シャケの塩焼きと、ジューシー若鶏の照り焼き弁当……
……なんだけど、見た目があまりよくなくて…」
稲森さんが大型弁当箱を開けると、そこには——。
「……違う意味でテンパリそうな」
「え?」
「あ、いやいやいや、なんでもない!嬉しい、超嬉しい!!」
弁当箱いっぱいに広がった紫色のゲル状の物体が無毒であれば、なお嬉しいよ!

見た目を完全に排除した代わりに、なぜか味だけはいい料理を作る時と、ジャイアンばりの美声を披露する時だけは真星ではなく魔星になるそうで。
他のギャルゲならこれが幼馴染のポジションにいるべきなんでしょうけど、まあそこはそれ。

とにもかくにも、その1年次のトラウマ(?)を乗り越え、更には桜井先輩から託された未完の台本を完成させて演劇を行うという……あれ?やっぱりここでも桜井先輩?

月音と違い、年が明けようが新学期が始まろうが遅々として進まない2人の遣り取りが、これ以上ないほど厨っぽくて苛ついたんですが、よく考えたら1年の時の事件ってのとレベルは違えど同じような感じなのかな。で、1年の時のトラウマになった事件というのはまあ、厨な話ではよくありそうな内容で、でもそれはそもそも厨な時代の事件だから別におかしくもなんともなくて……それを引きずってりゃあ、5年生になっても厨臭いのは仕方ないと言えば仕方ないのかも知れない。と、自分を納得させてみる。

つーかもう、このシナリオ、ちと病的?……いや、というよりはお医者さんごっこの延長と言ったらいいのか。いずれにしてもそーゆーのがダメな人の精神衛生には、非常に悪そうな展開がてんこ盛りなことだけは確かです。
盛ったアホの子みたいな2人とか親衛隊とか、クライマックスまでは多少苛つくところがありますが、それもちゃんと問題解決するために必要な状況作りのため。そう割り切ってプレイした方がいいかも知れませんね。

親衛隊に殴られて覚醒してからの祐真はヘタレません。月音ほどの重い背景もありません。もちろんハッピーエンドです。軽いノリで楽しむといいシナリオです。

日向 美緒里

小悪魔。だが、それがいい。

ビジュアル的にはストライクゾーン。やっべ、たまんねぇ。

とにかく商売、金貸しをして小銭を稼ぐ守銭奴、でも根本的には悪い子ではないという美緒里。寮生ではないのも美緒里だけですね。守銭奴って言葉ではやはり「ゆのはな」の ゆのは を思い出してしまいますが、あっちは小、どころではない悪魔(や、まあ神様ですが)でこっちは小悪魔。小、ってところがポイントですよ。ええ。え?しつこい?はっきり言え?

ちっこくて可愛いんだよ、悪いかちくしょう。

2つ年下、寮生じゃないからそれほど接点もない、しかも偽・義・実のどの妹でもないってことで、口調もお互いの呼び方も変えるタイミングはくっついてからなんだろうな、と思っていたら上手いこと持って行きましたね。大晦日の夜に敬語をなくして名前で呼ぶようになってからの美緒里の可愛らしさはまさに小悪魔。理性崩壊。美緒里は俺の嫁。(ま、翌日からは戻っちゃったわけですが)

金貸しをしていることの他にも、レンタルの畑を借りてクローバーを量産していたりと、謎な行動の多い美緒里ですが、その謎をなかなか明かそうとしないシナリオ、前の2人のシナリオと同じで焦らしてくれるなあ。弟がいるとか、その弟のことについての話がその後でまったく出てこないこととか。
何となく重ね合わせれば予想はできるんですが、美緒里のあまりの破壊力にそんなことまで頭を回す余裕なんてありませんでしたよ、はい。

〜†〜閑話休題〜†〜

さて。この美緒里ルートでは四葉のクローバーを育てて一攫千金!(建前では)を目指して美緒里が頑張っているわけですが、主人公が検索した通り「四葉のクローバー栽培セット」は結構売られています。
ググればすぐ出てきますが、これまた祐真が言っているように殆どが「シロツメクサ」ではない、オキザリスやデンジソウなんかを偽ってるものばっかりですね。オキザリスなんてカタバミですから、クローバーですらないじゃんっ!と気づけばいいんですが、騙されてる人も結構いそう……。
シロツメクサは豆科シャジクソウ属、オキザリスはかたばみ科かたばみ属、まるで違うものなのでご注意。

とか何とかで美緒里に萌えていたら、

変態ルートかよ……orz

や、まあ例によって例のごとく、えちぃシーンは未読スキップなんですが、前後の会話とかから凡そわかるわけで。しかもこのルート、美緒里とくっついてから事あるごとに祐真=弟、美緒里=姉の妄想プレイが多すぎ。でもま、これもやっぱり真星と同じくそういう「うげ……」という状況を乗り越えるためのステップだと思って諦めるしかないです。なんだかなあ……。

ソフトSMがありますから注意。シナリオそのものは死んだ弟に祐真を重ねていたこと、その弟が残したレンタル畑の運営停止、弟の望んでいたことなどなど、結局のところは美緒里が重度のブラコンだったのをどう解決するかってところです。え、その感想?

……推して測ってくださいよ……orz

中間評

とは言え、感想らしきものも書いておかないとレビューにならないような気がしたので。

「Clover Point」というタイトル通り、願う人が摘み、その願いが叶うまでは枯れない伝説の四葉のクローバー。その精霊(なんでしょうね、きっと)であるシロツメのいる「クローバーガーデン」がそれぞれのシナリオに出てくるものの、あまり関係してません。
それはそれで、願いなんて奇跡で叶えるものじゃなくて努力で掴み取るものだ、と思えるしその方向性は正しいので問題ないんですけども。

いかんせん、真星と美緒里のルートが酷すぎる。エロ度はもの凄いものがありますが、あまりそこに期待していない人間にとっては、単なるサカッた中学生にしか見えない主人公とヒロインが、普通レベルのシナリオに乗っかってるだけ。

月音ルートでは絵画、真星は演劇、美緒里は弟、それぞれにシリアスに向けての主題(というより材料と言った方がいいかな)があるんですけど、月音ルートで見せたような細かいところでリアリティに拘るような配慮が一切ない真星と美緒里ルート。この2つはもう、普通のエロゲだよねとしか言いようがない。しかも単なる発電用の。
特に主人公である祐真の酷さ。AVに絡めて実物見ようと提案したり、土下座してまで「パンツ見せてくれ」とお願いするって、どうなのよ。そんなに見たけりゃストライクウィッチーズでも見てりゃいいじゃん。ちょっと引くわw
そこからのバカップル中も延々とそんな主人公を見せられて、少々げんなりするのは事実です。ヘタレ、とまでは言いませんがある程度覚悟は必要かも。

酷評しているようですが、祐真のえちに対する対応以外は充分に合格ライン。月音の「荒れ方」や真星に対する祐真の「偶像崇拝」の心情、美緒里の「弟に残してしまった心の引っかかり」など、上手く書かれていたと思います。

小鳥遊 夜々

そういうわけですから、最後に残った夜々ルートに一抹の期待と巨大な不安を抱えて挑んでしまうのは当然と言えましょう。ビジュアルで騙されてはいかん、ということは美緒里で実証済みですし。

ただ、無口な無愛想キャラから妹キャラに変貌を遂げ、萌え度もストップ高になった夜々ですし、オープニングの出会いでのインスピレーション、シロツメを祐真以外で唯一認識できる点、また祐真と境遇が似ていることなどメインシナリオであることは間違いない、と踏んだので最後にとっておいたのですが……あ、ええ、まあ確かに妹キャラだから最後にしたんだろう、というご指摘は、ごもっともでありますけど。

その夜々なんですが、とにかく最初は無口な無愛想キャラ。ただ、寮にいるときはジャージ姿なのがいい。ちょっと仲良くなったと思ったのに「帰りは別々ですよ」と慎重な夜々がいい。制服姿がいい。健気に頑張る夜々がいい。ぷちぷちを潰す姿なんてもうたまらない

夜々激萌え

なんてゆーかね、

素で萌え死ねるね。

劇が終わって、祐真が兄様ではなってしまう、と心配する夜々に「俺が兄貴(または兄風味・兄フレーバー)になってやる」と言い切る祐真、それに控えめながらも「……うん、お兄ちゃん」

はぶぁっ!

や、夜々がお兄ちゃんっておにいちゃんってオニイチャンッテオニイチャオニオニオオオオオオオニオニイチャオニニニニニニニニニニ

--------L4発症のためしばらくお待ちください。--------

あーもう、一撃で撃沈ですよ。轟沈ですよ。気に入って「……お兄ちゃん、お兄ちゃん……お兄ちゃん」なんて繰り返す夜々に萌えないというのなら、それはもう人として不出来でしょう。
極めつけに頬を染めながら「ありがとう、お兄ちゃん」なんてアップでくけけきゃけげけけ!!ぐげぎゃぎゃぎゃぐげげげげげげげげげげげげげげげげげげげ!!

--------L5発症により毒ガス散布します。しばらくお待ちください。--------

はぁ、はぁ……。
ふう。いやもうね、まじでヤバイですって。誰だ、こんな萌え殺し編を考えたやつは。おかげでSSは手につかないし、仕事も上の空だしまったくもって……まったくもって……けしからんっ!(萌え的な意味で)
しかし……共通ルートだけで↑の状態だから、個別ルートになんか入っちまったらどうなるんだ、と思っていたんですが、予想通りやべぇ……。ちょっとまずくないですか?自分のことを名前で呼ぶキャラでここまで萌えるって。

「もう……お兄ちゃんは妹心がわかっていませんね。夜々はお兄ちゃんと待ち合わせしたいんですっ」

っ?!

「えへへ、お兄ちゃんの声が下から聞こえてたから来てしまいました」

っっっ??!!

「お兄ちゃん……行っちゃうの?」

ほもげらっっ??!!

ふっ……萌え尽きた、萌え尽きたよママン……。つーかこんなの反則だよ。おおう、なんかもう、寮のクリスマスパーティ辺りから見てたらこう、くらくらしてきたよ……<事実
くっついてもいないというのに、このらぶらぶ空間っぷりはどういうことだ。あ、なんか唐突に気がついた。12月27日の、祐真の「裾をつまむようにしてぴったりくっついて」くる夜々を見て、いきなり思い出した。
短めのツインテールに弱いのかも知れん。あとこういう性格に。つまり、「サナララ」の希未先生。あと、性格は異なるけど髪型だけなら「ToHeart2XRATED」のこのみ。ゲーム以外ならマリみての祐巳とか。

……おお。見事におんなじような髪型だw

!注意!

ここから先はネタばれです。プレイ前に見るのであれば、相応の覚悟を決めてください。
覚悟完了。決して文句は言わない。(JavaScriptはONで)

いや素晴らしかった。迂闊にも感動してしまった。CloverPointは夜々のためだけにあるとしかいえません。サブキャラや他のヒロインたちもそれなりに絡んできますし、って、そういやここでも美緒里が一度も出てなかったような?
……それにしても、月音ルート、夜々ルートでの祐真。それに対する真星ルート、美緒里ルートの祐真。あまりにも違いすぎません?

シロツメ

4人全員を攻略して、「はじめから」を選ぶといきなり選択肢が出てきます。「もう一眠り」を選べば通常のプロローグへ、「たまには早朝ランニング」を選ぶとシロツメルートへ行きます。

このお話は……まあ、普通といいますか。シロツメの正体について明かされたのには驚きましたが可もなく不可もなく、というところです。今まで「クローバー・ガーデン」という言葉は出てきましたけど、タイトルである「クローバー・ポイント」は出てきませんでした。そのタイトルの由来が明かされるのもこのルートです。

Empfehlung

お勧め

全ルートがハッピーエンドなのはいいんですが、このゲームは夜々ゲーです。彼女以外は月音がまあいいかな、と言える程度ですので、夜々に萌えられたらそれだけでプレイする価値あり、ですね。

祐真がヘタレないのも月音と夜々のみ。但し月音は元々が「月姉」ですから、微妙なところがあります。特殊な趣味をお持ちでない限り、夜々のみプレイすることをお勧めします。萌えだけでなく、シナリオの完成度、文章表現、あらゆる点で夜々1人で持ってるようなゲームですので。

大丈夫、夜々だけでも充分元が取れます。

前半の演劇についてもしっかりと打ち込んでいますし、夜々ルートなら学園生活もそれなりに楽しめますから、どちらの点についてもお勧め。きれいで設備の整った寮生活を送ったことのある人には、更にお勧めできるかも知れませんね。ま、男女が同じ寮なんてのは、さすがに現実ではありませんけど。

推奨攻略順

夜々のみでいいかと。

どうしても他ルートも攻略しておきたい、ということであれば。

でしょうか。先派で月音を夜々の前に持ってきたのはプレイするモチベーションを維持するためとその後に続くダメージ軽減のため、最高のシナリオである夜々をダメシナリオの直前に持ってきておいた方がいいかな、と思ったから。

純粋にシナリオの出来で言えば、
【夜々】=Sランク
【月音】=Bランク
【真星】=Bランク
【美緒里】=Cランク
ってとこですね。真星は全体の軽さが高評価です。