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ゆきうた

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Einschätzung

シナリオ=B|グラフィック=A|キャラ=A|音楽=A|総合評価=B

Überblick

はじめに

そらうた」より以前の作品ですね。やるぞ!と思ったのはほらアレですよ、原画がフミオさんですから。すっかり「そらうた」で虜となってしまった自分としましては、古いことを承知で手を出したってやつですよ、ええもう。

そんなわけですから、画面は小さいですwでも「そらうた」も同じだったかな。セーブポイントは77箇所、ちゃんとその時の画面も出てくるしコメントの入力も可能。数的にも過不足なしですね。オートモード、非アクティブ動作ありとシステム面での問題はなし。
絵は言わずもがな、この人の描く絵はほんといいですね、「ゆのはな」の藤原々々さんと同じくらい好みです。

各レビューサイトにもありますが、とにかくこのゲームで最重要なのは、
クリア順に注意
ってことでしょうねぇ。最初にレビューを見まくって覚悟していたからそれほどは感じませんでした(単純に菜乃以外アウトオブ眼中だったからとも言う)が、相応の覚悟を決めてからでないとフルコンプは精神的にきついのではないかと思います。バッドエンドの後味の悪さにもそれなりのレベルはありますが……特にゲームの主題である「奇跡の代償」でとてもじゃないけど等価で交換していない弘美シナリオでは要注意です。

音楽は非常に良いです。それにシナリオによりはするものの、主人公がしっかりしていて、ギャルゲのデファクトスタンダードにのってないところも○。ここまでしっかりしている主人公って、他には「こんねこ」の有羽くらいじゃないでしょうかね。

各ヒロインに行く前に。
ぶっちゃけ、このゲームは菜乃しか眼中にありません。レビューも力の入れ方が違うし。それなりに面白くはあるけど、奈乃だけでも十分です。ですから、菜乃だけ見たいという方はさっさと全部すっ飛ばして菜乃だけ見てくださいw

藤見 雪那

実は腹黒で短気で怒りっぽい、でも見た目は完璧なお嬢様。シナリオそのものは東京へ帰らなければならないのに、籠の中が嫌で家出同然に彼女が秋臣の家まで来てしまうところまでは明るくコミカルに進みます。
家出イベント中も、お嬢様らしいエピソードが多く、あまり緊迫感とかシリアスな感じはしません。が、まあ当たり前といいましょーか、母親に見つかったところで話は急転直下シリアスっぽい方へ。

エンドは2つ。
注意しなければならないのは最後の選択肢、まあ何を選ぶとどうなるかは攻略サイトを参照してください。バッドエンドは妊娠エンドと言っておきます。「ああなるほど、家出・妊娠、この言葉から想像できるよ」ですって?いえいえ、それはFrontWingクオリティを舐めてます。追加オーダーで記憶障害、幼児退行が入ります。相当な覚悟を要するエンディングですので、フルコンプに拘らないのであればプレイしないことをお勧めします。

ハッピーエンドの方は、ちゃんとエピローグでその後の幸せそうな2人も描かれていますのでご安心を。
ただ、そういったハッピーかバッドかというところにとらわれずに振り返ってみると、結構強引なシナリオ展開があったような気がしないでもないです。特に急転する家出のところからは、なぜ、いつから秋臣は雪那を好きになったのか、とか。そこまでの日常生活における自然な遣り取りが、そういう弱点を補正してくれるから気にするほどのものでもないですけれど。

蓮田 弘美

クリア制御がかかっていますので、誰か一人をクリアしないとマップに現れません。これはプレイすればわかりますが、このゲームの核となっている「奇跡のモミの木」の由来に関わるから。そういう意味では最後に回してもいいかも知れませんが、どんな選択肢を選ぼうと悲劇にしかならないので最後にやるのはお勧めできかねます。

大人な眼鏡キャラってことでこれっぽっちも興味がなかったんですが、やらないのも勿体ないですからねぇ。貧乏性だろうが何だろうが、元は取る、これ大事ね。

てことでやってはみたものの……これは失敗でした。
なんだこのシナリオ。ていうか主人公しょぼすぎ。雪那の時のしっかりした彼は何処へ?ってくらいに酷かったですね。先生を口説くダメ学生に堕落しております。飲みに誘うわ、酔ったらホテルで襲うわ(未遂?)、相手の都合お構いなしで欲望と煩悩の赴くままに性欲全開で突っ走るという、「うっわぁ……」な主人公に共感できる人だけどうぞ、ってところ。

蓮田弘美が蓮田弘美でなかった、制服を着て別人のふりをした際に仮名としてつけた「小夜」が誰のことなのか、そして眼の前にいる「先生」は本当は何者なのか、その辺りのネタ明かしにはちょっと驚きましたが、最後がどちらを選んでも哀しい結末にしかならないというのは。「そらうた」の葵シナリオでもそうでしたが、納得いかないなあ。

結局このシナリオで良かったのは、

「昔の恋ってのは、遠い日の花火。思い出の夕焼け。サンマの蒲焼です」
「なんで顔が赤くなる?」
「その……。つまり、時がたつほどに美しくなっていくものです」
「サンマの蒲焼が?」
「缶詰なんですよね」

ていう、雪那とのトンチンカンな会話とかくらいでしょうか。

……まあそれはそれとして、「焼き鳥2本300円」とか書いてある明らかに居酒屋だろってとこで、ワイングラスだの何だの言われてもすっげー違和感あるんですけど。

青嶋 摩尋

明るくて楽しいシナリオでしたよ。前半は。2人の掛け合いも楽しいし、菜乃や淳一が適度に絡んでくるのも良かった。摩尋の微ツンデレっぷりがこの掛け合いに混ざって、自然と「ああ、この2人はこういう関係でこうして結ばれていくのかあ」と思えてこれまた良かった。
たまに餌をあげてたネコが「秋臣」という名前に返事をしたり、照れくさくなると「うっせーんだよ、バーカ!」て逆ギレしたり、なんかもう一つ一つがわりかし可愛らしいですね、摩尋サン。うん、なかなかいいと思いますですよ。

で、後半なんですが。まあ極道の娘だってことでお約束通りの家のごたごた。よくわからないけど、きっとそんなものだと思う。うん。
途中まではバッドもトゥルーも一緒です。摩尋を自宅に匿うけど若頭がやってきて彼女を連れ戻す。が、その若頭が実は別の組とつるんでいて邪魔な摩尋とその親父を消そうとしている。それを知った秋臣は瀕死の状態で伝えにきたゴローちゃんに聞いて倉庫へ走り、助け出せるかと思ったところで撃たれ、それを庇った摩尋が……という流れ。(あー疲れた)
バッドエンドではモミの木に願掛けしたおかげで摩尋は助かるけど、まったくの別人として生きていくことになり、主人公の家にそのお別れの手紙がくる。
2人は二度と会うこともなくエンド。

トゥルーはさすがに違いますね。きっちり助かって、実は妹の千尋だった摩尋が、千尋に戻って2人で生きていくというまさしくハッピーエンドです。これがなかったら弘美バッド→弘美トゥルー→摩尋バッドで続けてきたらもうその後やる気なくなるよ。

王道と言えば王道。日常会話が楽しいせいで後半とのギャップが凄いですが、そのコントラストが諸々の欠点を隠しています。更には最後がきちんと幸せに終わるので、非常によろしいかと。

今井 由紀

菜乃の次に気になっていた、ということは最後から2番目にやることが確定していたということで、今井由紀です。目が見えません。が、主人公気にしません。「自分のために助けるんだ」と言い切ります。かっこいいです。
声が気に入ったんですよねー、なんて思って調べてみたら、「藤咲かおり=乃田あす実=椎名奏子=さかもとみずき=韮井叶=もえはらぶり」ってことでどんだけ名義使ってんだよ!というか「遥かに仰ぎ、麗しの」の由とか「こんねこ」の真奈、「SNOW」の澄乃でした。澄乃と言えば『空の揺りかご』はやはり松澤バージョンじゃなくて澄乃バージョンが素晴らしいよねー。そうか、アレを歌ってた人かあ。

閑話休題。

でも、後をつけたり、いきなり「由紀ちゃん」とちゃん付けで呼んだり、どことなく弘美シナリオでの盛った少年ぽさが恐ろしい予感を……あれ?平気でした。
色々なところに行って、それらのイベントが自然な流れで。同じ学校じゃないから、会うのは放課後のみ。移動マップで一日の半分、要するに2回ある移動選択のうち1回は由紀が出ておらず他のヒロインを選ばざるを得ないわけですが、そんな他に比べても不利な条件でここまで自然に入り込めるってのは凄いなあ、と。そりゃもう純粋に思いましたです。
そういう日常を見ていると、どえらい勢いで由紀が可愛く見えてくるので、ある意味危険なシナリオかも知れないw

手術を控え、由紀の目を治す方法を知っている(=木に祈る)けれど、その代償として自分が視力を失うことを恐れる秋臣。そこでの葛藤がもの凄く力入れて書かれていて、さすがに感情移入してしまいました。で、そこまでやっておいて最後の選択肢「木に祈る/怖くてできない」。ここまでで、由紀の魅力は余さず伝わっているわけですが、直前までその葛藤を見ていたので「木に祈る」をクリックするのに躊躇いがあったですよ。

ただ、どちらがTRUEでどちらがBADなのかよくわかりません。つーかこれ、どうなのかなあ。ちょっとエンディングは微妙。奇跡の代償に視力を失った秋臣、それを今度は自分が杖になって支えていく由紀。
きれいな終わり方だとは思いますけどね、どこか納得いかないのは気のせいなのかなあ?どちらかというと、怖くて祈れなかった場合の方がTRUEな気がするんだよね。まあ、どちらにしても弘美シナリオのように死んでしまったり摩尋のように二度と会えなくなったりという終わり方ではありませんので、そこは心配ご無用ですが。

総括

いいゲームであればあるほど、「ここがこうだったらもっと良かったのに」という気持ちが湧いてくるもので。駄作だともう「どうでもいいや」か「うん、楽しめた楽しめた」で終りなんですがね。だから途中でこうやって総括入れるのって、他のゲームよりも厳しくランク付けしている割にそういったゲームより気に入っているものか、あるいは駄作すぎて酷評しかできないかのどちらかですw

もちろんこの「ゆきうた」は前者です。「そらうた」もそうですが、気持ち的には恐らくAランク、その中でも最上級に評価しているんですけど、それだけにプレイヤーとしての不満も出てくるわけで。だから以下は「Aだよ、つかSに近いよ。さすがに『そらうた』『ゆきうた』は素晴らしいよ。でもだからこそ」という、どちらかというと愚痴になります。

つまるところ、逆を言えば由紀以外は見るべきものもないし、感情移入なんてもっての他、と酷評してしまえばそういうことです。

何がそうさせたのか、という点は以下の3つ。

まず、ヒロインたちが努力をしていません。雪那は両親に対してきちんと言うべきこと、やるべきことを成しているように見えませんし、摩尋はすべてを最初から環境のせいにしている。弘美についてはもはや論外。200年生きているからと言って、その死んでしまった伝説の彼に会うためにただ退屈に日々を過ごしていた、などと言われても「はいそうですか」と納得できるはずもなし。高橋留美子の人魚シリーズのように、それなりの描写をしてくれればいいのですが、まったくないのでは拍子抜けもいいところ。

2つめにディテール部分で現実と乖離しすぎです。あるいは細かい背景設定や描写に手を抜いている。雪那はもっとお嬢様であることの不自由さをきちんと描き込まなければ、彼女の立場を理解しようがありませんし、それは摩尋も同様。弘美についても、そう簡単に人間入れ替われっこありません。それでも陽の当たらない職業(表現が変かな?)ならまだしも、教師なんて、私立にしたって無理がありすぎます。私立だろうが何だろうが、学校は公教育なんですから。
この点については最も酷いのが由紀シナリオですね。 主人公が楽天的にもほどがある。本人が簡単だと言っているから鵜呑みのするなんて、好きな子のことだったらちょっとあり得ないのでは。シナリオの中だけの話でなく網膜色素変性症は、ググればすぐにわかりますが難病に類されるもので。病名だけの問題でなく、秋臣の葛藤は上手く書かれているのに、肝心の由紀の環境がおざなり過ぎでしょうね。

3つめに、登場人物と奇跡の関わり方があまりにも安易です。折角、雪那が奇跡についていいこと言ってるんですから、それに沿ったシナリオ展開を見せて欲しいところ。「奇跡の代償」がテーマなのはわかりますが、必ずしも等価であると言えないシナリオもありましたし、どこか「バッドエンドを入れたいがために無理して奇跡と絡めた」感が強いです。それならご都合でもハッピーエンドだけにした方がまだ、それならそれで、という楽しみ方ができたような気がします。

長谷川 菜乃

いきなりですが。

「あ!お兄ちゃんたー」
「『たー』じゃねーだろ『たー』じゃ、濁点が抜けてるぞ?」
「ふへへ〜、誤植プレイだよー」

もちろん内容が面白いのであるわけですが、これを『史上最大に使えない妹』たる菜乃が言うからいいんであって、いきなり何が言いたいのかというと、

やべ、萌える、コレ

なわけです。

要するに妹版の知夏。あれも史上最大に使えない幼馴染w
そんなわけですから、弘美、由紀とあまりにも救いのないシナリオの後はやはりコレですよ、コレ。
義妹
使えない
知夏
これしかないでしょう。(最後の違ぇ)

そんなわけで待ちに待った菜乃です。血の繋がっていない、史上最大に使えない、中の人が桃井ももこ(これについては賛否両論ありそう)、本当の妹じゃないことを常に不安に思っている。設定だけでもかなり期待してしまいますねー。(そうか?)

まず共通部分ですが、他のヒロインたちのルートでも朝夕に家で菜乃とのおとぼけた会話が繰り広げられるんですけど、何度見ても菜乃シナリオだと思うと更に面白さが倍増です(凄ぇ主観的)。

「おやすみ。ちゃんとトイレ行ったか?」
「もーヤダなー、子どもじゃあるまいしー」
「はは、そうだよな」
「大丈夫、ちゃんと朝まで我慢できるよー」
「はっはっはっはっは!……行けよっ!トイレっ!」

朝は起きられないし、料理は足し算とか言い出して丼味噌汁になるし、秋刀魚がボーボー燃えて水鉄砲で消火するし、メロンパン食ったまま喋って粉飛ばすわ、もう最高です。学食で秋臣と淳一に玩具にされるのも楽しいけど、

「この俺より菜乃を大切に出来るやつなら、いつでも譲ってやる」

と、いなけりゃ自分がずっと面倒見るって言い切る秋臣が素晴らしい。それほどヘタレ度の揺れ幅が少ない主人公ですが、この菜乃シナリオでは使えない妹が相手なだけあってヘタレ度がかなり低いですね。菜乃が寝てる間に宿題を見てやったり、妹溺愛ってのは「まじぷり」と同じなんですが、あちらの真と違って秋臣は「犬っ子ワンワン萌え〜」とか言わないのでご安心を。

12月3日・朝の菜乃のミルクを温めるのに必ず使うミルク・パンの話や、その昼の何故菜乃はメロンパンが好きになったかの理由も、彼女の歴史をさり気な〜く説明していて、知らない間に感情移入させていくなあ。ま、端っから菜乃しか眼中にない場合はそこまでしなくても感情移入しているわけですが。

そういう、ちょっぴり真面目に菜乃たちの背景を入れてみたり、かと思えばすぐに翌日の12月4日にはナマ猫の免許証や将棋の駒、しかも桂馬や水道の蛇口まで入ってる不思議な「菜乃袋」が出てきたり。そこから子どもの頃の、菜乃が秋臣の家に預けられたばかりの話になったり。
シリアスとギャグが気持ちよく同居してる感じ。楽しみながら少しずつ、菜乃とか秋臣に感情移入していけるように作られていて、ここまでの時点で既に他のシナリオとは一線を画しています。とにかく菜乃が可愛いし秋臣はかっこいいし。雪那はすっとぼけてるし摩尋もいい脇固めてるし。菜乃と秋臣、摩尋の3人での帰り道、様子がおかしい菜乃に気づいて秋臣を帰し、「自分に嫉妬したのか」と問い相談に乗る(?)摩尋との、

摩「当たって挫けろって言うじゃん?」
菜「…言わねぇよ…」
摩「…当たってハジけろ、だっけ…?」
菜「当たって砕けろ、でしょ」
摩「まぁ、最近はそうとも言うわね…。 —略—  女は度胸!ガツンと行け!」
—略—
摩「まぁ、頑張りなさい。やんわりと応援するから」
菜「うん!人にはガツンと行けって言っておいて!やんわりとね!」

とか、菜乃に影響されてるのか、シリアスとギャグを混在させる脇キャラがまた最高。たまんない。つーか最初のエロいシーンですら笑えるってのはどうなのよ?

でもなんか、そんな軽いノリでガッツンガッツン展開するくせに、そこまでの日常の中で上手いタイミングで上記のシリアス(って言っていいのかどうか)な2人の生い立ちとか想いを入れてくれてるので、展開の割には納得いかないところはないです。ていうか凄いスムーズに入り込めちゃう。これってマジで良作ですよ、奥さん?(誰だよ)

ヤる(原文ママ)前は摩尋が菜乃の後押ししたりいいキャラでしたが、ヤっちまった(原文ママ)後は淳一が、

「俺は、どうすれば良いと思う?」
「知らんよ」
「無責任だな」
「俺が?オマエが?」
「俺…だろうな」
「いんじゃね?今まで通りで」

と、軽いくせになーんかかっこよく締めてくれちゃったりします。

とまあ、そんなこんなで幸せな2人を見つつ時折ギャグにニヤソとするわけですが、クライマックス。実の母親—これは途中まで詳細がなかったんですが、菜乃シナリオで摩尋に説明する形ではっきりとわかります—である千歳が菜乃を迎えに来る。が、もちろん菜乃は「今更なにしに来たのか」と逃げ出す。秋臣と話しているうちに千歳は「今の菜乃が幸せならそれでいい」と納得。
ただ、そこまでも「置いていかれた菜乃の気持ちがわかるか」と問う秋臣に対し、「自分のお腹を痛めた我が子を預けざるを得なかった母親の気持ちがわかるか」と切り返す千歳の台詞が、さすがによくあるギャルゲの実の母親が迎えに来たモノ(なんだそれ)とは異なるなあ、と感心。そうだよね、秋臣の台詞も最もだし、だからこそよく使われるんだろうけど、冷静に考えれば千歳の立場だってあるわけで。そういう点をさり気なく出してくる「ゆきうた」はやはり違うなあ。

千歳との話の内容で諍い、飛び出していった菜乃を追いかける秋臣。
次にくるのはお約束。交通事故。
眠り続ける秋臣のために奇跡のモミの木に祈る菜乃、ここから先はBADとTRUEで異なります。TRUEの方はこれ以上なくハッピーな終わり方。いやー、やっぱこうでなくっちゃね。

Empfehlung

お勧め

フミオ氏の原画ってだけでも一見の価値はありますが、シナリオがシナリオなので、ハッピーエンド至上主義な方には【菜乃TRUE】と【摩尋TRUE】だけをプレイすることをお勧めします。好奇心を出して他のルートも、というのはやめておいた方がいいでしょうね。だいたい、プレイしてもさほど得した気分にはなりませんから。
王道学園ものとしても上等だし、ギャグも面白い、シナリオによりますが脇キャラもいい味出してくる、ということで悲劇が気にならなければ凡そどの人にも合うのかな。

推奨攻略順

大原則として、菜乃はラストがあります。それさえ守れば後はさほど……んー、まあ各自BAD→TRUEでプレイすることを前提とするなら、

【雪那】→【摩尋】→【由紀】→【弘美】→【菜乃】

が一般的でしょうか(そこ、妹萌えは一般的じゃないとか言わない)。
雪那と摩尋は雪那シナリオで対峙しますし、由紀だけ同じ学校じゃありませんから、【雪那】【摩尋】はセットでってのがいいかな。後味の悪さ順に並べると、

【弘美BAD】→【弘美TRUE】→【雪那BAD】→【摩尋BAD】→【由紀TRUE】=【由紀BAD】=【菜乃BAD】→【雪那TRUE】→【摩尋TRUE】→【菜乃TRUE】

です。但し弘美シナリオは誰か一人をクリアしないとルート開放しませんので、幸せ感の弱い由紀シナリオを先にプレイするってのもありかも知れませんね。そういう意味でなら、

【由紀】→【弘美】→【雪那】→【摩尋】→【菜乃】

でもいいかも。